今回は「アイネクライネ」という曲の解釈をさせてもらおうと思います。

 

米津玄師と言えば、個性的な音楽を作ることで最近有名になっていますが彼は大きく分けてふたパターンの曲調に分かれていると思います。

 

一つが、独特な世界観を表現した音楽。

もう一つが、王道スタイルで万人ウケする音楽、J-POPみたいな雰囲気の音楽。

 

アイネクライネは後者に当たると思います。現代人に刺さるような淡い曲調と染み入るような歌詞とメロディは聞いていてとても心地よいです。

では、解釈の方始めたいと思います。

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アイネクライネ歌詞の意味と解釈は?

 

「あたしあなたに会えて本当に嬉しいのに
当たり前のようにそれらすべてが悲しいんだ
今痛いくらい幸せな思い出が
いつか来るお別れを育てて歩く」

あたしはあなたに幸せだけどいつかはお別れしないといけない。そう思うと悲しいという気持ちの表れを描いていますね。

 

「誰かの居場所を奪い生きるくらいならばもう
あたしは石ころにでもなれたらいいな
だとしたら勘違いも戸惑いもない
そうやってあなたまでも知らないままで」

あたしは、とても自己評価の低い人のような気がします。

誰かの居場所とは?

分からないですけどたとえば、私は「あなた」のことが好きで、二人が一緒になればあたし以外の人が「あなた」を手に入れることはできない。それを奪うと表現したのかな、と思います。

 

「あなたにあたしの思いが全部伝わってほしいのに
誰にも言えない秘密があって嘘をついてしまうのだ
あなたが思えば思うよりいくつもあたしは意気地ないのに
どうして」

思いが伝わってほしいと思う反面で言えない秘密を抱えているというジレンマを持つあたし。

あなたがその思いを受け止めるよ、とわかっていてもそれ以上に打ち明けられないあたし。

 

「消えない悲しみも綻びもあなたといれば
それでよかったねと笑えるのがどんなに嬉しいか
目の前の全てがぼやけては溶けてゆくような
奇跡であふれて足りないや
あたしの名前を呼んでくれた」

辛いこと悲しいことがあってもあなたなら全てを肯定してくれる、それに対して幸福な気持ちを抱くあたし。

名前を呼んでくれることがあたしにとってはとても嬉しいことだった、というのが伝わってくる歌詞ですね。

 

名前を呼ばれる、ということは他人を排除して自分を特別視している、ともとれるのであたしにとって名前を呼ばれるのは相当嬉しいことなのかなと思います。

 

「あなたが居場所を失くし彷徨うくらいならばもう
誰かが身代わりになればなんて思うんだ
今 細やかで確かな見ないふり
きっと繰り返しながら笑い合うんだ」

あたしが居なくなることであなたが一人になる事をよく思わないあたしは、「あなた」の辛い事を誰かが身代わりになればいいと思うくらい、あなたの事を思っています。

 

見ないふり、というのが分からないのですが、身代わりを見ないふり、なんでしょうか。

 

「何度誓っても何度祈っても惨憺たる夢を見る
小さな歪みがいつかあなたを呑んでなくしてしまうような
あなたが思えば思うより大げさにあたしは不甲斐ないのに
どうして」

あたしは何度も惨憺たる夢をみます。それはやはりネガティブ思考であるあたしだからこそ「もしも」の嫌な未来が思い浮かんで見えるのでしょう。

 

小さな歪みでさえもあたしにはもしかしたらどうすることもできないくらい不甲斐ない、と不安を吐露している場面。

 

「お願い いつまでもいつまでも超えられない夜を
超えようと手をつなぐこの日々が続きますように
閉じた瞼さえ鮮やかに彩るために
そのために何ができるかな
あなたの名前を呼んでいいかな」

超えられない夜をあなたと一緒に手を繋いで越えようとする日々が続きますようにとお願い。その日々はあたしにとってまぶたの裏に焼きつくくらい鮮明な記憶となると表現しています。

 

言うなれば、長い道のりがあって、スタートとゴールがある。その道中がずっと続けばいいのに、ということではないでしょうか。

 

ゴールしなければあなたとずっと一緒にいられる。そんな思いを馳せているのではないでしょうか。

 

「産まれてきたその瞬間にあたし
「消えてしまいたい」って泣き喚いたんだ
それからずっと探していたんだ
いつか出会える あなたのことを」

生まれた瞬間から消えてしまいたいと思うあたしは相当ネガティヴな子ですね。

そんな中で、生きる希望なのが「あなた」なのでしょう。
あなたをずっと探していました。

 

「消えない悲しみも綻びもあなたといれば
それでよかったねと笑えるのがどんなに嬉しいか
目の前の全てがぼやけては溶けてゆくような
奇跡であふれて足りないや
あたしの名前を呼んでくれた

あなたの名前を呼んでいいかな」

名前を呼んでくれる、という行為はあたしを特別視するということです。他の人でもなくあたしの名前を呼ぶわけですから。

そんな特別扱いがあたしにとってはとても嬉しいことなんです。

 

だからあたしも「あなた」の名前を呼んで「あなた」を特別扱いし、嬉しい気持ちを与えようとします。

今まであたしは自己評価の低い子で、あなたと一緒にいることをどこか後ろめたく思ったり不安視していましたが、段々とあなたと一緒にいたいという気持ちが強くなっています。

 

そして最後にあたしは「あなた」の名前を呼ぶことで「あたし」と「あなた」を特別な関係で線を結ぶのです。

誰かの居場所を奪い生きるくらいなら石ころにでもなれたら、と言っていたあたしがです。

本当に大切で、一緒にいたいと思ったからこその決断なのだと思います。

 

まとめ

今回はアイネクライネの歌詞の意味や解釈についてまとめていきました。

アイネクライネ、というタイトルですが

もともとはドイツ語で、Eineは女性形の不定冠詞、kleineは「小さな」の意の形容詞kleinの女性形とのことです。

日本語にすると「小さな」という意味の形容詞になります

 

それに加えて日本語で「愛」「暗い」ということもニュアンスとして含まれているのかな、と思いそれを軸に自己解釈してみました。

あたしのネガティヴながらあなたを愛する姿勢を描いた歌詞なのかな、と思います。

 

曲調は穏やかで、PVもパステルカラーなど淡い色合いを用いていることから、恋に積極的になれない控えめな女の子の心境が綴られているようなイメージを持ちました。

 

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